玉ねぎが辛いって英語でなんて言うの?

つい最近字幕翻訳をしているとき、「オーガニックな地元で採れた野菜を使ったサラダです!」といったシーンが出てきました。そして、その料理につかわれている玉ねぎは甘い。

「この玉ねぎは辛みが非常に少ないんです。」

辛い=hot, spicyと訳したくなりますが、hotの辛さって唐辛子の辛さ。spicyの辛さってガラムマサラを使ってだした辛さや、山椒などの辛さをさします。

じゃあ、玉ねぎがからいときはなんて表現するのか?

私は「not pungent」にしました。
pungent=舌や鼻を刺激する、ぴりっとする、鋭い、しんらつな、えぐい
語源はラテン語”pungens”=刺す

玉ねぎは香味野菜でもありますし、切ってるときに涙が出るあの刺激が辛み成分ですよね。
だとすると、「刺激が強い」から「からい」と解釈するのがいいと思います。

ちなみに英語でわさびが辛い時もつい「hot」を使いたくなりますが、あれも厳密にいうとちょっと違う。
わさび独特のつーんとくる刺激をびしっと表現する英語はなかなかないので「has a kick to it」=蹴られたような衝撃を使うのがいいと思います。

なお、pungentは辛辣という意味もあるので辛辣な批判、という表現にも使えるらしいです。
“Pungens”から派生したほかの英語は

poignant=胸を刺すような、激しい、強烈な、強く心に訴える、しんらつな、鋭い、つんと鼻にくる、ぴりっと辛い

痛恨する=poignant regret

日本語の辛い(からい)と辛い(つらい)が同じなように、舌がつらい目に合う=からいんですね!